関節・美容成分「ヒアルロン酸」を徹底比較!
今、人気の成分として、毎日耳にしない日がないくらいなのが「ヒアルロン酸」ですが、ヒアルロン酸とは、ムコ多糖類の代表的な成分です。体や関節の動きをスムーズにするために、体液状で体内のあらゆるところに存在しています。特に関節では、関節液や関節軟骨に多く存在し、潤滑油として働いています。
ヒアルロン酸の大きな特徴は1gで6リットルの水を保持できるという、その保水性です。ヒアルロン酸はその保水能力により、関節の中で、軟骨の持つクッションの役割を補完・代替してくれることから、関節系のサプリメントの主要成分として重宝されている、というわけです。
日本国内でヒアルロン酸が医薬品として販売されたのは1987年ですが、これはその変形性膝関節症への効能が薬効として認められたためです。
そんなうれしい効果のあるヒアルロン酸ですが、最近はサプリメントとしてだけでなく化粧品や美容液などのスキンケア商品にも含まれることが多くなりました。しかしヒアルロン酸は肌から吸収されるのでしょうか?それについてはキューピーが実施した実験が参考になります。
◆キューピーによる、ヒアルロン酸と肌の水分量の変化を調べた実験
通常のヒアルロン酸(高分子ヒアルロン酸)と、より分子量の小さい低分子ヒアルロン酸(オリゴヒアルロン酸)をしみこませたガーゼを健康な成人の腕に24時間貼り付けた後、ガーゼを除去して3日後までの肌の水分量を、電気伝導度から調べた結果がこちらです。
電気伝導度が上がれば、それだけ水分量が増加したことを表しますが、どちらも明確に肌の水分量が増加したことが分かります。ヒアルロン酸が肌に浸透し、保湿作用を与えたことが明確です。
中でも低分子ヒアルロン酸であるオリゴヒアルロン酸の効果がより大きく、長続きしていることから、やはりより小さい低分子のヒアルロン酸の方が肌に浸透しやすく、効果も長続きすることが分かります。
化粧品やスキンケア商品に含まれるヒアルロン酸の保湿・保水能力は確かに有効ですが、どうせ選ぶのであれば低分子のヒアルロン酸を選びたいものです。
なお、ヒアルロン酸は飲んでも美容効果を発揮します。むしろ体内から補充した方がより直接的に美肌・美容効果があると言えるかもしれません。ご興味がある方はヒアルロン酸サプリメントもお試しください。
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